chapter 06 / 実現する力

No.2という役割:信じ抜く人の隣で、実現する人になる

結論

No.2とは、経営者が信じ抜いているものを、同じように信じ、それを現実にする役割です。自分で何かを信じ抜く力がなくても、人の信念を理解し、言葉にし、巻き込んで実現する力があれば、事業に最も大きな価値を出せる立場だと考えています。

  • 自分には、何かを信じ抜く力はない。だから、誰かが信じ抜くものを信じぬき、実現できる存在になりたい。それが「最強のNo.2」というビジョン
  • コドマモではPMF前から2年以上、社内のメンバーとして伴走し、PMFを実現した。BridgeOneでは代表の理想を言葉にするところからリブランディングを進めた
  • No.2に必要なのは、相手の信念を言葉にする力、市場を定義する力、人を巻き込んで実現する力。どれもマーケターの仕事と重なる

私には、何かを信じ抜く力がありません。

ゼロから一つのビジョンを掲げて、どんなに否定されても信じ続ける。そういう創業者や経営者を、私は心から尊敬しています。同時に、自分はそういうタイプではないことも分かっています。

だからこそ、誰かが信じ抜くものを、信じぬき、実現できる存在になりたい。それが、私が掲げている「最強のNo.2」というビジョンです。この記事では、その役割について書きます。

No.2は、経営者の信念を現実にする役割

No.2というと、社長の補佐や、管理の責任者を思い浮かべる人が多いかもしれません。私が考えるNo.2は、もう少し攻めの役割です。

経営者が信じ抜いているものを、同じように信じ、それを現実にする。経営者が描く理想を言葉にし、誰に向けて何を届けるのかという戦略に落とし、人を巻き込んで、最後までやり切る。それが、自分の人生で最も大きな価値を出せる立場だと信じています。

信じ抜く人の隣で、実現する人になる。

経営者の隣で、やってきたこと

PMFの前から2年以上、社内で伴走した

ペアレンタルコントロールアプリ「コドマモ」には、PMF(市場に受け入れられる状態)に達する前から2年以上、外部のアドバイザーではなく、社内のマーケティングのメンバーとして関わってきました。

関わり始めたころは、収益性がまったく見合っていない状態でした。プロダクトのチームと密にやり取りしながら、プロダクトとマーケティングを一気通貫で改善し、PMFを実現しています。月間の広告投資は7桁台の規模まで広がり、追加の資金調達なしでも単体での上場を目指せる水準に到達しました。ブランド全体の設計も担当し、SNSは半年でフォロワーが約12万人まで伸びています。

代表と密に、組織をつくった

SNS運用支援のOASIZでは、経営企画と事業部長を務めました。代表と密に、継続的に仕事をしながら、制度とワークフローの整備、採用、ツールの導入、KPIの管理を進め、案件を安定して獲得し、回せる体制をつくりました。売上は前年比で倍増しています。

代表の理想を、言葉にした

BridgeOneでは、ブランド責任者として、代表が掲げる理想の姿を言葉にするところからリブランディングを始めました。社名を「BridgeOne」と名づけ、サイトや採用ページまでをそろえています。経営者の頭の中にあるものを、外の人にも伝わる言葉にすることは、No.2の最も大事な仕事の一つだと考えています。

No.2に必要な3つの力

力中身マーケティングとの重なり
言葉にする力経営者の信念を、誰にでも伝わる言葉にするコンセプトやブランドをつくる仕事
市場を定義する力その信念を、誰に向けて何を届けるかに落とすマーケティングの最上流
巻き込んで実現する力社内外の人を動かし、最後までやり切る施策を実行する仕事

どれも、マーケターが普段やっていることと重なります。だから私は、マーケターはNo.2に向いていると考えています。巻き込む力については、巻き込み力とはで書いています。

信じ抜けない自分を、責めなくていい

「自分には強いビジョンがない」と悩む人に、伝えたいことがあります。信じ抜く力がないことは、弱みではありません。信じ抜く人の隣に立ち、その信念を現実にする人がいなければ、どんなビジョンも形になりません。

私は、自分に信じ抜く力がないと分かっているから、人の信念に全力で乗ることができます。それが、私にできるいちばん大きな仕事だと思っています。

よくある問い

No.2の役割とは何ですか?

経営者が信じ抜いているものを、同じように信じ、それを現実にする役割だと考えています。経営者が描く理想を言葉にし、戦略に落とし、人を巻き込んで実行するところまでを担います。

No.2に向いているのは、どんな人ですか?

自分の信念を押し通すことより、人の信念を理解し、実現することに喜びを感じる人です。そのうえで、言葉にする力と、人を巻き込んでやり切る力を持っている人が向いていると思います。

マーケターは、なぜNo.2に向いているのですか?

マーケティングの仕事が、市場を定義し、届けるものを決め、人を巻き込んで実行することだからです。経営者の信念を、誰に向けて、どう実現するかに落とす仕事は、マーケターが普段やっていることと重なります。

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